連載長編小説
序章 あらすじ・登場人物
あらすじ――――
宇宙暦366年。邪悪な十賢者による宇宙滅亡の危機は、クロード・C・ケニーをはじめとした12人の英雄によって阻止された。
それから二年後の宇宙暦368年、未開惑星エディフィスの箱庭事件も彼らによって解決され、自由を手にしたこの惑星は新たな歴史を刻み始めるのであった。
そして時はさらに二年後の宇宙暦370年。23歳になったクロードは、順風満帆に銀河連邦の軍人としてのキャリアを歩んでいたのだった。
登場人物――――
クロード
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。銀河連邦の軍人であり、階級は少尉。仕事と恋愛との両挟みにより、毎日を忙しそうに過ごしている。
レナ
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。4年前アーリアから地球に移り住んだ銀河連邦の女軍医。クロードとは恋人関係にある。
ランサー
地球連邦の少将であり、少尉であるクロードの上官。かつてはクロードの父親ロニキスの配下として、数々の功績を残してきた優秀な軍人。
プリシス
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。レナやレオンと共に地球に移住し、地球の大学で博士号を取得した。現在は銀河連邦の新米エンジニアとして働いている。
レオン
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。将来を期待される紋章科学研究所の研究員。地球への留学後、紋章研究の才能がさらに開花した。時おりエディフィスで出会った少女リヴァルのことを思い出している。
チサト
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。故郷であるエナジーネーデが滅びた今、地球の記者として毎日ネタ探しに奔走している。
イリア
クロードの母親。もとは紋章科学の権威として科学者をしていたが、未亡人となってからは引退した。だが同じ紋章研究を行うレオンが家に来てからは、彼に刺激され復帰も考えているらしい。
ノエル
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。エクスペルで動物の研究をしていたが、現在では地球の大学の自然科学科の若き教授となっている。
ユリウス
レオンの才能を高く買っている紋章科学研究所・第三研究部の研究長。ライバルであるブライア博士との研究競争に勝つことばかり考えている。
ブライア
紋章科学研究所・第六研究部の研究長。同じ研究長であるユリウスとは学生時代から犬猿の仲。いつもニヤニヤしている、黒縁メガネの薄気味悪い博士。
ガイエル
紋章科学研究所・第六研究所の若手研究員。短い金髪に縁なしメガネの、いかにも秀才といった風貌。紋章ワープという研究分野の立ち上げにより、突如現れた天才と評されている。
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