Star Ocean
Graceful Universe

連載長編小説

26.第二章 第6話

 惑星エクスペル。文明化の波が未だ押し寄せることのないこの星では、今日も目映い陽の光が大地を照らし、森の中ではそのままの自然が生き生きと脈打っている。

 そんな平和な台地に今、一機の宇宙船が降り立った。テトラジェネシスからクロード達を乗せてきた、銀河連邦の軍用艦である。

「うわーっ! よーく晴れてる!」

 はじめに宇宙船から出てきたのはレナ。眩し気に空を見上げながら、彼女は感慨深そうに風を感じた。小鳥の囀りがあちらこちらから聞こえ、草木が擦れる音が大地全体を駆け巡っている。

 さわやかな自然に包まれたこの惑星の小さな平原に、クロード達の宇宙船は着陸した。場所にしてアーリアの村とサルバの村を結ぶ街道から少し逸れた場所といったところだろう。

 惑星ロザリスの時とは違い、街の位置などはだいたい把握してある。そして人目につかないような場所も分かりきっているため、場所さえきちんと選べば夜中にこっそりと着陸する必要もなく、今のように昼間から着陸しても問題は無かった。

「よっと。……ふふん、他惑星なんて久々だな」

 レナに続く形で、エルネストがその大地を踏みしめる。

 この地面の柔らかさや拡散する草の匂いは、いったい何年ぶりに感じるのだろうか。そう思わずにはいられない程に、エルネストにはこの光景に対して哀愁じみたものを感じていたのだった。

「何だかあれだな。久々に体中の血が疼くというか……」

「駄目よ。勝手にフラフラよそへ行ったりしちゃ!」

 背後からそれを制するような声が聞こえる。そこには背中に紋章銃を担ぎ、片方の腕に娘を抱いたオペラが登場していた。

「オ、オペラ!? あ、ああ。分かってるさ……」

「もう、ほんとかしらね?」

 慌てたように何度か頷くエルネストに疑いの目線を投げかけながらも、オペラは娘と共に歩みを進めていった。

「ふふ……ほら、ローラ。空を見上げてみなさい」

 良く晴れた天球を見上げたオペラの目には、太陽から降り注ぐ光がキラキラと輝いてみえる。母親の見つめる先を自分も見ようとしたローラだったが、その輝きが逆に眩しすぎたのだろう。

「……んんっ、ふえぇぇ……」

 すぐに目を閉じてしまい、微かな涙声を漏らす。

「あら、まぁ……!」

 オペラはそれを見ると、すぐさまローラを軽く抱き直し、ぽんぽんとその背中を優しく叩きながら娘をあやすのであった。

「ちょっとびっくりしちゃったのかしら?」

「無理もないな。なにせテトラジェネシスとは光源の質が全く違うわけだ」

 テトラジェネシス内では、人体にとって一番適切な光度の光が、一様に拡散されるよう制御されていた。それに対してここエクスペルでは、太陽光線そのものがあらゆるものを照らしている。ローラにとってはこれほど強烈な光など始めてであり、体が拒絶するのも無理は無かった。

「まぁすぐに慣れるさ。俺も初めてテトラジェネシスを出たときは仰天したからな」

「へぇ、そうなの。私は小さい頃から頻繁に宇宙旅行に出てたから、あまり初めての時のことは覚えてないわ……」

 要は育ちの違いなのだろう。一般家庭出身のエルネストと貴族出身のオペラとでは、幼少期の経験に雲泥の差が生まれることは明白である。チサトがテトラジェネシスで出会った少年、シファーダもそうだった。

「やっぱり、ずっとテトラジェネシスに住んでいると、たまにこういう所に来た時に目が疲れたりするんですか?」

 この会話に興味を持ったのだろうか、レナが前方から振り向いて二人に話しかけた。

「ああ。俺たちテトラジェネスはお前たちとは違って、眼の網膜が紫外線に強くないのさ」

「だから他惑星旅行する時には、サングラスを持参する人も多いのよ」

「テトラジェネシスで売られている旅行のマニュアル本には、ほぼ必需品として書いてあるしな」

「へぇー……」

 それは不便だなぁと、声に出しはしないがレナはテトラジェネシス人を不憫に思うのだった。

「おーい、みんなー!」

 少し遅れてクロードとチサトが宇宙船から降りてくる。この二人は機体の整備などを行っていたため、長く機内に篭っていたのだ。

 しっかり点検を済ましておかなければ、次に飛ぶときに支障がでる可能性がある。ただでさえこの宇宙船は3度の航宙を連続して行うというハードなスケジュールに耐えてきたのであり、そういった意味でもここでの整備は大切だ。

「とりあえず僕達も準備ができたし、いつでも出発できるよ」

「ほんと? なら早速アーリアの村に行きましょ!」

 レナが嬉しそうにそう言った。

「アーリアね! 私も賛成! ウェスタさんとも久しぶりに会いたいし!」

 チサトもレナの案に賛成する。ジャーナリズム普及のためにエクスペルを駆け回っていたとき、彼女はレナの実家にもよく世話になっていた。そのためチサトにとってもアーリアは縁のある村だった。

「そうね。子育てについて、ウェスタさんに色々と教えて貰いましょうかしら……?」

「えっ、オペラさん、それは止めた方が良いと思いますよ。ローラちゃんがレナみたいな格闘娘になっちゃ………」
「クロード、今なんて言った?」

 冗談まじりに言うクロードに、軽くレナの鉄拳が入る。

「じょ、冗談だってば……」

 そのつもりが、レナにはそうは聞こえなかったらしい。クロードは幹部を抑えながら軽くよろめくのだった。

 ちなみに当初の予定では、クロード達は言語学者キースの住むリンガに着陸する予定であった。まずはここに来た目的でもある古文書の解読依頼を、さっさと済ませておこうと考えたからである。

 だが、レナが「どうしてもまずはお母さんに会いたい」と言いだしたため、結局はアーリアの街から順々に巡ることになったわけだ。

「えっと、アーリアは確か……」

「こっちよ、クロード」

 方向に迷うクロードの隣で、そわそわしながらアーリアがある方向を指差すレナ。何年経っても自分が暮らしていた故郷の地理は頭から離れないものだ。

「さ、早く行きましょ!」

 どうやらこの場所に来て、クロードはリーダーとしての権限をレナに奪われてしまったようである。一行は彼女が指揮する下、ぞろぞろと移動を開始したのであった。





「ただいま―!」

 パタンと戸を開け、家の中に押し入るレナ。チンケなシーフとの遭遇などがありながらも、あれから無事にクロード達はアーリアにあるレナの実家までやって来ていた。

 レナの家はのどかなアーリア村の最奥部、清流に面する川辺に建てられている。二階建ての小さな一軒家。レナは神護の森でウェスタに拾われて以来、この家で育ってきた。

 彼女にとっては義理の母であるウェスタではあるが、レナ本人は彼女を育ての母としてではなく、本物の母当然として昔からずっと慕っていた。

「はいはい……誰かしら?」

 少ししてから、パタパタと階下へと向かう足音が聴こえる。

「…………まぁ、レナ!」

「ただいま、お母さん!」

 玄関に現れたウェスタは、驚いたかのように手を口に当てた。

「ちょっと、びっくりするじゃないの! いきなり入ってきちゃ!」

「もーっ、声聞いたら誰なのか分かるでしょ!?」

 少し拗ねたように顔を膨らますレナ。

「そんな……帰って来るなんて聞いて無かったもの」

「お母さんったら、せっかく帰ってきてあげたのに第一声がそれだなんて、ちょっと薄情だわ!」

「もう、レナったら……あ、ごめんなさいね。クロードさん達もどうぞ中へ……」

 未だ娘の来訪に驚きを拭えない様子のウェスタだが、とりあえずは訪問者たちを家の中へと迎え入れる。

 その気遣いを受けつつ、今は彼女ら親子を水入らずにしてあげようと、クロード達はそそくさと玄関に上がるとそのまま家の奥へと向かったのであった。

「本当にびっくりしたわ。レナ………」

「……うん」

「……おかえりなさい。長い間見てなかったから、結構心配だったのよ?」

「……ただ……いま………お母さん……」

 レナはたまらず母親の胸元へと飛びついた。自然と涙が込み上げてくる。心の中で、そして地球での生活で、レナが色々と故郷について想っていたことを解き放つかのように。

「はいはい、よく帰ってきたわね」

 ウェスタはそんなレナの頭を軽く撫でやり、肩に手を当てて自分に抱きよせてあげた。2年ぶりに見たレナの成長した姿の中にも昔と変わらないあどけなさが残っていて、ウェスタはそれがどこと無く嬉しかった。

 娘のレナが生きる場所について詳しく知らなかったウェスタ。「チキュウ」と呼ばれるその場所に、本当ならば行ってほしくないという思いもあった。

 それでもレナのためだと自分に言い聞かせて見送った、あの日からもう4年が経つ。そんな時の速さをひしひしと感じる。そのチキュウで、娘がどんな思いをしてきたのか。それがレナの体を伝わってウェスタの体に流れ込んでくる。

 だが、涙ぐむ娘から伝わってきたものは決して寂しさだけでは無かった。それを感じ取ったウェスタは、安心したように笑みをこぼす。

「でも次に帰って来る時にはきちんと連絡してね? お料理の準備が出来ないわ」

 そう、優しい言葉をレナにかけたのであった。

「……ごめんなさい」

「ふふ……ほら、それじゃああんたも中に入りなさい。みんな待ってるわよ」

「うんっ……!」

「それじゃあ、お母さんはお茶を入れてくるから……」

 ウェスタはレナの体を自身から離すと、クロード達のもとへ戻るようレナに諭して台所へと戻っていくのだった。

 レナが家のダイニングに足を踏み入れると、2年前と変わらない内装がそこには広がっていた。クロードたちはここがまるで自分の家であるかのように椅子に座ってくつろいでおり、そんなみんながなんだか家族のように感じる。

「みんな、我が家にようこそ」

「あ、レナ。ウェスタさんは?」

「お母さんなら台所よ。お茶とお菓子を持ってくるって」

「そうか。それじゃそのときに挨拶するよ」

 家にお邪魔してすぐに挨拶をしようと思ったクロード達であったが、あれほどの親子仲を見せ付けられるとさすがに水は差せなかったようである。

 それから少しして、ウェスタが紅茶とマフィンを運んできた。ティーカップの中では茶色の水面が、今にもこぼれそうな勢いで大きく波打っている。

「えーっと、みなさんお久しぶりで。どうぞゆっくりしていってくださいね」

「ええ、突然お邪魔してすみません」

「いえいえそんな。クロードさんも元気そうでなによりですよ」

「そんな……ありがとうございます」

 一行はぺこりと頭を下げると、そのまま暖かくウェスタに迎え入れられたのであった。





「なるほど、そういうことだったんですね」

「ええ、だから後々リンガに向かおうと思っているんです」

「そうですか……」

 エクスペルに来た事情をクロードから説明してもらうと、ウェスタは大きく頷いた。

 連絡をよこさずに帰省したのはレナの計らいも少なからずあるらしく、娘の我侭っぷりは治っていないかと呆れながらも、帰省しないような親不幸娘になられるよりはマシかなとウェスタは思うのだった。

「それでは、みなさん今日はここに泊まっていかれますか?」

 ウェスタがクロード達に尋ねる。

「うん。そのつもりだったんだけどね……」

 そう言った後、レナは少し俯く。

「さっきお母さん、ご飯の準備が出来ないって言ってたでしょ? だから本当に良いのかなって……」

 レナが住んでいた頃には、食べ盛りの娘がいるということで日頃からたくさん食べ物を用意してあった。そのため娘の恩人であるクロードが突然訪れた際にも問題なく御馳走を振舞うことができたが、今はそういうわけにはいかない。

「あっ、別に構わないですよ。どこかよそで食べれますし」

 チサトがそんなウェスタに気を遣って言った。クロードもそれに続く。

「そうですよ。どこか空き部屋だけ貸してもらえれば、それで十分です」

「そんな……わざわざ来てくれたのに申し訳ないわ。どうか遠慮なさらず食べて行ってくださいな……」

「でも……」

「どうか心配なさらず。本当のことを申しますと、今日は腕を奮ってたんまりとディナーを作る予定だったんですから」

 ウェスタはそう言ってふふっと笑った。

「へっ!? お母さん、さっきと言ってることが違うじゃない?」

「あれは冗談! 次からは気をつけなさいってことよ!」

「ったく、お母さんったら! それにしても、なんで今日はたくさん晩ごはんなんか作るの?」

「……まぁ、これも偶然っていうのかしらね。実はあなた達が来るちょっと前に先客が来てたのよ」

 少し視線を上の方に向けながら、意味深げにそう呟くウェスタ。一同は彼女の発言に戸惑う。

「その人は今、レジス様の家を訪ねているわ。お母さんは今から夕飯の準備してくるから、その間に会って来なさい。レナ」

「……うん、わかった!」

 その言葉にそう返事をしたレナ。この時点で、クロードとレナはおおよそその人物に見当がついていたのであった。




「レジス様―!!」

 レジスの家はレナの実家の向かいに位置している。コンコンと扉をノックしながら、レナはレジスを呼び出した。すると次の瞬間、ガチャッという音と共に内側から扉が開く。

「レジス様……って、わっ!?」

 だが、ドアから出てきた人物を見たレナはびっくりしたように後ずさりをしてしまう。そこには出迎えてくれたと思っていた長老の老人ではなく、背丈の高い一人の青年の姿があったからだ。

「ディ、ディアス……?」

「……レナ!?」

 背中まで伸びた青髪がはらりとなびく。同時に腰から下げられた大きな剣が大きく揺れ動いた。

 鋭く深い瞳をしたその男。彼こそウェスタのいう先客、ディアス・フラックだった。彼がレジス宅を後にしようとしたところに、レナ達は偶然遭遇してしまったといったところだろう。

「それにクロード、チサト、エルネスト、オペラまで?」

「そうよ。久しぶりねディアス。元気にしてた?」

 動ずる素振りもしないレナ。やはりここに来ていたのは予想通りの人物であった。

「……なぜお前たちは、ここにいるのだ?」

 ディアスは冷静に疑問をぶつけてきた。

「まぁ、色々と訳あってね……」

「だからその訳を聞いているのだ?」

「えっと……話せば長くなるんだけど」

 そう返事をして、レナはぽりぽりと頬を掻いた。

「……ったく、相変わらずお堅い性格ねー。あんたは」

 チサトはそんなディアスをぴしっと指差してそう言った。人に心を開くようになってからというもの、多少性格も丸くなった彼とはいえ、素気ないところは全く変わっていない。それを彼女はずばりと指摘したのだった。

「そういうお前も相変わらずやかましい女だ」

「なっ……そこは素直に「活発だな」とか言うもんじゃないのー!?」

「……悪いな。そこまで配慮できるような性分ではないんだ」

「ほんとにもう……ふふっ」

 真顔で淡々とそんなことを言うディアスに、チサトは呆れながらも思わずぷっと吹き出してしまう。

「……なんだ?」

 ディアスは眉を寄せた。

「……何か可笑しいのか?」

「ううん、なんでもないわよ」

「なんでもないのに笑う奴がいるか」

「だーかーら、細かいことは気にしない、気にしない!」

 チサトはそんなディアスを軽くあしらうようにそう答えるのだった。

「チサトさんったら、最近一人で勝手に笑うこと多いですよね」

「へっ? あ、あら、そうかしら?」

 そんなチサトにレナが横槍を入れる。チサトはその自覚があったのかおろおろと目線を泳がし、返す言葉に困りだす。

「まぁまぁ。とりあえずは久々に会えたってことだ。再開を喜ぼうじゃないか」

 煙草をふかせながら、終始彼らのやり取りを後方から見物していたエルネストが笑みを浮かべる。

「いや、俺は別に……」

「そうじゃ。ディアスよ、お主も本当は嬉しいんじゃろうに、いい加減素直になったらどうじゃ?」

 そんな時、のそのそと奥から長老レジスが姿を現したのだった。

「あ、レジス様!」

「お久しぶりです!」

 長い顎髭に、しわの寄った頬。4年という歳月を経て、レジスはさらに老化が進んだようにクロードとレナは感じた。

「やあやあ、レナにクロード殿に、そしてみなさんと……。ようこそいらっしゃった」

 たくさんの訪問者を目の前にし、レジスは両手で握った杖に体重をかけてお辞儀をした。その動作があまりにもゆっくりしたものだったので、そのまま彼が倒れてしまうのではないかと、レナは内心はらはらするのだった。

「久々に帰ってきよったなレナ、驚いたぞ。向こうでの生活はどうじゃ? 元気でやっとるか?」

「はい。毎日がすごく楽しくて充実してます」

「そうかそうか、それはよいことじゃ……」

 幼い頃からレナを知るレジスにとって、レナは孫娘のような存在である。嬉しそうに地球での出来事を語る彼女の姿に、しみじみ嬉しい気持ちが込み上げてくるのも無理はないだろう。

「クロード殿もレナの面倒を見てくださって、誠に感謝しております」

 次に彼はクロードの方を向くと、今度は首だけで軽く礼をする。

「いえ、それほどでも……」

 この人の言葉を受けると、どこか心が擽られるように感じる。少し照れくさそうに笑い返しながらクロードはそう思うのだった。

 思い返せば、レナやレジスに光の勇者と勘違いされてから、もう4年もたつのだ。腰にはグリエルから取り返したフェイズガンをぶら下げているが、これをもう一度彼に見せたら果たしてどんな反応をするのだろうか?

「……クロード」

 そんな中、突然ディアスが口を開く。

「ん?」

「……後でお前に聞きたい事がある。村の外れで待っているから、一人で来い」

 淡々とそう述べ終えるとディアスはくるっと背中を返し、てくてくと去って行った。

「ちょ、ちょっと待てよ! 言いたい事があれば今直接ここで……」

「まぁまぁ、クロード殿」

 慌てて彼を追いかけようとしたクロードを、レジスがそっと制する。

「あいつの言うとおりにしてみてくだされ」

「は、はあ……」

 何か深い意味を込めてレジスが言うものなので、クロードは一旦ディアスをそのままにしておこうと気持ちを落ち着かせた。ディアスがここをわざわざ訪れたことに関して、アーリアの村はずれで面と向かって告げられるのかもしれない。



「なんだか私、忘れられている気がするんだけど……」

 そんなとき、オペラがぼそりとそう呟いた。

「そういえばディアスったら、オペラさんにもローラちゃんにも、何のリアクションもなかったわね……」

「そうなのよ! せめて子どもができたことくらい気が付きなさいよね!」

「まぁ……さすがにそうですよね」

 ぷんぷんと腹を立てるオペラにレナは同情の言葉をかける。

 そんな母親の腕に抱かれたローラは、ここで起きた事のやり取りを終始面白そうに眺めていたのであった。


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