連載長編小説
第二章 あらすじ・登場人物
あらすじ――――
ロザリスで行われていた、未開惑星保護条約を無視したブーシー狩り。クロード達の努力空しく、その犯人アルフレッドは宇宙の彼方へと去って行ってしまったのだった。
自らの力量不足を痛感するクロードであったが、いつまでもくよくよしているわけにはいかないと、言い聞かせるように心を切り替える。
次なる目的地は衛星国家テトラジェネシス。エルネストの言う「渡したいもの」を受け取るべく、クロードは宇宙船を出発させたのであった。
登場人物――――
クロード
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。銀河連邦の少将。レナと二人で惑星ロザリスの未開惑星保護条約違反者を確保するという任務を失敗してしまった。
レナ
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。銀河連邦の駆け出し軍医。惑星ロザリスの次はテトラジェネシスに向かうとクロードに告げられ、任務後も彼と行動を共にしている。
チサト
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。地球の出版社に勤める熱血記者。クロードとレナの熱愛をスクープすべく惑星ロザリスまで来るも、彼らにバレてしまい空振りに終わってしまった。
ランサー
地球連邦の少将。クロードの上官。クロードを惑星ロザリスの任務における指揮官に任命した。
エルネスト
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。テトラジェネシス在住の考古学者。ベクトラ家の養子になる形でオペラと結婚したため、本名はエルネスト・ベクトラ。クロードをテトラジェネシスに読んだ張本人。
オペラ
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。衛星国家テトラジェネシスの令嬢。追い続けてきたエルネストとの大恋愛も実り、今は彼との間に産まれた娘ローラの育児に追われている。
ローラ
エルネストとオペラの間に生まれた一人娘。両親からの深い愛情を受けながらすくすくと育っている。
シファーダ
テトラジェネシスに住む貧困層の少年。無垢な好奇心をその胸に抱いて生きている。
プリシス
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。銀河連邦の新米エンジニア。一緒に住むレナがクロードと任務に出てしまったため、今は一人で留守番をしながら彼女の帰りを待っている。
レオン
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。紋章科学研究所の研究員。クロードの家のお世話になりながら、日々研究に勤しんでいる。
ノエル
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。地球の大学教授で専門は動物学。ネーデ人の生き残りとして強い自覚を抱いている。
ディアス
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。惑星エクスペルで放浪する剣豪。かつては強さだけを追い求めていた彼も、クロード達との出会いにより仲間を守ることに戦いの意味を見出すようになった。
ウェスタ
レナの母親。7億年という時間を超えて神護の森にやって来たレナを拾って育てたため、正確には養母である。だがレナとの間には実の母娘と遜色ないほどの深い愛情で結ばれている。
レジス
アーリア村の村長。エクスペルで出会ったクロードとレナの旅立ちを後押しした人物。
ボーマン
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。妻ニーネと娘エリスと家族三人、リンガで薬局を営んでいる。気さくで明るいパーティのムードメーカー。愛妻家であり、そして過度の親バカでもある。
ニーネ
ボーマンの妻。彼とは学生時代に出会ったらしい。夫が旅に出るときはきちんと留守を守るしっかり者。しかし噂では彼を尻に敷いているとも……
エリス
ボーマンとニーネの娘。特に父親からの溺愛を受けており、その凄まじさにクロード達もあきれる程である。
セリーヌ
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。トレジャーハンターとして日々珍しい宝を探しエクスペルを旅している。かつてはクロス王国の第一王子クリスと結婚秒読みとまで言われていたが、いろいろ事情があり関係は停滞してしまっているらしい。
アシュトン
十賢者事件を解決した12人の英雄のひとり。リンガの山奥に住む紋章剣士。プリシスへの想いは4年経っても冷めやらぬようであり、剣と紋章術の修行の傍ら頻繁に彼女と連絡を取り合っている。
マックス
城下街ラクールで鍛冶屋を営む、義足の男性。双剣を専門としており、彼の店はアシュトン御用達である。かつてはエル王国の優秀な剣士だったらしい。
シオン
武具大会でアシュトンとディアスを破り優勝を果たした、エルリア出身の謎の剣士。
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